「山村暮鳥」生誕130周年・没後90年記念詩集

山村暮鳥は明治17年に群馬県棟高村(現在は高崎市)で生まれ、大正13年に40歳で永眠した短命の詩人です。
小学校の代用教員やキリスト教の伝道師などを経験し、大正2年に初詩集『三人の処女(おとめ)』を出版しました。その後、萩原朔太郎や室生犀星と「人魚詩社」を設立したり、いくつかの詩集を出版したりしました。

その暮鳥が今年は生誕130周年、没後90年となったことを記念し、詩集が制作されました。編集・発行は「山村暮鳥」生誕130周年・没後90年記念事業実行委員会で、暮鳥の詩を、大勢の人たちに改めて知ってもらいたいという思いが込められているのだそうです。

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なお、この詩集には14編の詩が紹介されていますが、そのすべてに英訳がついています。英文と読み比べてみるのもおもしろいでしょう。
ページの割り振りは、短い詩で見開き2ページ、長いものは4ページを割いています。
制作にあたってはいくつかの制約があり、その範囲で進められました。体裁はA5判40ページで、製本は無線綴じ(折り丁の背を糊づけする方法)です。
扉、目次、暮鳥の紹介、委員代表のあいさつ、本文、奥付という構成で、どうにか40ページにおさめました。

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表紙には、落ち着いた感じをだすためにマット紙(コーティングしていないツヤのない紙)を、本文には目に優しく上級感のある書籍用紙(ほんのわずかに黄色がかっています)を使用しました。
印刷の色は1色ですが黒ではなく、黒よりはやわらかな雰囲気のグレー系の特色(一定の配合で作られている単色インキ)を使っています。
書体は、ごく一部を除いて明朝系です。ゴシック体よりもやさしく繊細な感じがします(太い書体は別ですが)。

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ところで、本文の一部にはルビ(ふり仮名)がふられていますが、ルビには「親文字(ルビをふる文字)の半分のサイズ」「親文字と同じ書体」などのほか、ふる位置についても、親文字の頭(上端)にそろえる「肩付き」や、中央にそろえる「中付き」など(ほかにもありますが)いくつかの決まり事があります。
しかし、わたしは本文のルビのサイズについては、ルビをなるべく目立たせないようにしたくて、ルールを外しました。一部の委員からルビが小さいという意見がありましたが、納得してもらいました。

なにはともあれ仕上がりは上々で、各方面からお褒めの言葉をいただいているとのこと。影の存在であるわたしの耳に直接聞こえてくることはありませんが、委員のかたからそんな話を聞くとほっとします。

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