二十四節気の「大寒」は、名実ともに一年中でもっとも寒い時期

二十四節気などはあてにならないなどという声も聞こえますが、そうとも言い切れません。それに、先人たちの知恵や自然への思い入れがぎっしりと詰まっています。

温川地区の氷壁。
群馬県東吾妻町、温川地区の氷壁。

寒さにも使いみちがある

 冬もいよいよ本番となり、各地から大雪のニュースが伝えられる頃となりました。雪が降ることは、スキー場やスキーヤーにとってはありがたいものですが、除雪作業をする人や通勤通学の人には悩みの種でしょう。

 さて、1月20日は二十四節気の「大寒」です。小寒、俗にいう「寒の入り」から数えて16日目に当たるこの日は太陽の黄経(こうけい)が300度。1年のうちで最も寒い日とされ、過去には実際にこの日がかなり冷え込んだという事実がたくさんあります。

 この大寒から、2月4日の立春までの約2週間が、1年で最も寒さが厳しい時期です。年間の最低気温が観測されるのは、ほとんどこの時期に集中しています。

 この寒さを利用して食物を仕込むのが「寒仕込み」という方法です。酒や醤油の原料に麹(こうじ)などをまぜて熟成させたり、凍み豆腐、味噌、漬け物などを漬け込んだりします。
 また、武道の寒稽古が行なわれるのもこの時期に集中しているようです。逆境と思われる極端な寒ささえも利用するのが人間の知恵。寒さも使いようですね。

立春から始まって大寒は最後

 ここで、二十四節気について触れておきましょう。
 まず、「黄道」(こうどう)というものがあります。これは、地球から太陽を見た場合、太陽が地球の周りを回っているように見える円、簡単にいえば太陽の軌道のようなものです。
 この黄道を、春分点を起点にして24等分し、冬至点を始めに、それぞれに節気を配置したものが二十四節気というわけです。

 二十四節気には「平気法」(へいきほう)と「定気法」(ていきほう)とがありますが、旧暦では平気法、そして現在の新暦では、1844年に施行された天保暦(てんぽうれき)による定気法に従っています。

 二十四節気の中には、大寒や冬至、立春、春分などのようによく名を知られたものもありますが、清明(せいめい)や小満(しょうまん)、穀雨(こくう)などのように、少々マイナーと思われるものまでさまざまです。

 24種類の節気をすらすらと挙げられるようなら、現代人としては博識の部類にはいるかもしれません。でも、二十四節気を日々の暮らしや農作業などの重要な目安としていた昔の人たちにとっては、暮らしに密着した常識だったことでしょう。

 現在ほど科学が発達していず、もちろん気象衛星などは影も形もなかった時代に発明された二十四節気。先人たちの知恵に、改めて感心させられます。

 ところで、大寒は二十四節気の最後の節気です。次に訪れる節気は、ぐるりと一巡して立春ですが、「春が立つ」とは名ばかりで、実際に暖かくなるのはまだ先のこと。本物の春を夢みて大寒を乗り切りましょう。

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〔二十四節気〕
●立春(2月4日頃) ●雨水(2月19日頃) ●啓蟄(3月5日頃)
●春分(3月18日頃) ●清明(4月5日頃) ●穀雨(4月20日頃)
●立夏(5月6日頃) ●小満(5月21日頃) ●芒種(6月6日頃)
●夏至(6月21日頃) ●小暑(7月7日頃) ●大暑(7月23日頃)
●立秋(8月7日頃) ●処暑(8月23日頃) ●白露(9月8日頃)
●秋分(9月20日頃) ●寒露(10月8日頃) ●霜降(10月23日頃)
●立冬(11月7日頃) ●小雪(11月22日頃) ●大雪(12月7日頃)
●冬至(12月22日頃) ●小寒(1月5日頃) ●大寒(1月20日頃)