下沼田次郎景家開基の成孝院は、榛名神社コラボ御朱印相手方の一つ

成孝院は本尊に聖観世音菩薩、脇立として馬鳴菩薩と毘沙門天を祀る、沼田板東三十三番霊場。

成孝院全景
落ち着いた漢字の建物とよく整備された庭が広がる。

 榛名神社のコラボ御朱印の相手方の一つ「成孝院」(じょうこういん)を私が訪れたのは、榛名神社で御朱印をいただいた日の午後でした。
 ちなみに、もう一つのコラボ先は三峯神社です。

 成孝院は神社ではなく、曹洞宗(開山時は天台宗)のお寺です。近くには田園風景が広がる静かな郊外で、幹線道路から住宅地へ入ったところにありました。榛名神社からは車で10分ほどではないかと思います。
 幹線道路から細い道へ入るところには小さな案内看板が設置されていましたが、注意していないと見逃すおそれがあります。

 駐車場は本堂前のほかに、少し離れた場所にも設けられていました。両方で30台ほど駐車できそうです。
 私が訪れたときには境内に人影がなく、寺が晴天下で静かに佇んでいるという感じでした。

木の板

 本堂の玄関に行ってみると、横に木の板と槌が吊り下げられていました。
 そばには「ご用の方は木板三打して奉り候」と書かれた木の札が掲げられています。なかなか雰囲気のいい趣です。

 私はその板を3回打ち鳴らしました。気持ちのいい高目の音が響くと、ほどなくやや高齢の女性(住職の奥方でした)が戸を開け、中へ招じ入れてくれました。

 残念ながら住職は外出中とのことだったので、あらかじめ用意されていた御朱印(500円)を、日付無記入のままいただき、お寺のお話を伺ってきました。

成孝院コラボ御朱印
左ページの御朱印には日付の記入欄があるが未記入のまま。
成孝院一般御朱印
これが一般的(本来の)な御朱印。


 本殿内部には豪華な人天蓋が吊り下げられ、格天井絵が威厳を放っていました。

成孝院内部
本殿内部は重厚感が漂う荘厳なたたずまい。

 ところで、成孝院開基は土地の豪族下沼田次郎景家、開山は相実法印で、南北朝時代の貞和2(1346)年にまで遡るそうです。

 明治5(1872)年には学制公布によって小学校が仮設、さらに明治7年には四釜小学校(現在の薄根小学校)が仮設され、太平洋戦争のときには軍隊や施設部隊の宿舎にもなったそうです。

 平成23(2011)年には、2011年3月11日に起きた東日本大震災に因み、今後、大災害や大事故が発生しないよう、国土の三災永く起きないことを祈り、平和観音が建立されました。

        記
   二〇一一年三月十一日
   東日本大震災と
   津波により二万余名の
   尊き命を失い、
   日本で初めての
   原発事故が起き、
   このような大事故が
   起きない事を祈る

 と記された板がそばに設置されています。

成孝院観音菩薩
二十一世紀救世平和観音。

成孝院
群馬県沼田市井土上町783 電話 0278-23-1623

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投稿者: 風筆堂

昭和中期に群馬県で産声をあげた〝高年〟男性です。県内企業を中途退職して独立し、グラフィックデザインと少々の雑文書きを生業としてきました。 一線を退いた今、日本(ときには世界にも目を向けて)の気候風土や民俗ほか、さまざまな物事を綴って行こうと思っています。

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